r-06-07 部屋別のリフォーム|書斎(ワークスペース)

R0000854現在の家は、子供がいれば子供を中心とした家になっています。子供用の部屋はあっても、親の個人的なスペースはよほど意識しないかぎりつくりません。
そればかりが理由ではないかもしれませんが、よくご主人の居場所がないと言われ、家にいる時間もいつの間にか少なくなって…。奥さんは子供の世話や毎日の家事に追われ、自分のしたいことは、子育てが終わってからと我慢して、子供が成長してご主人が定年を迎えるころには、家の外に関心が移って…。

すべての方がこうではないかもしれませんが、言えることは、家の中に大人のスペースが重視されていない、ということは確かです。
家とは、そこで暮らす人にとって快適なものでなくてはいけません。かといって、皆の「こうしたい」をすべて実現させたら、お金がいくらあっても足りませんから、諦めることも必要になりますが、もう少し大人の過ごす時間、それが可能なスペースを考えてもいいのではないでしょうか。

なにも個室ばかりが書斎ではありません。どうしても隠れたければ別ですが、リビングのコーナーにちょっとした机を設けて、本棚等で少しだけ仕切ったり、家事の合間にちょっとしたことができるように、キッチンやダイニングにカウンターと椅子を設けたり。階段ホールや、使っていない廊下の収納を改造して、コーナーをつくることもできるかもしれません。

壁を取るような工事は多少大変ですが、アイデア次第でいろいろなスペースをつくることができます。
大きなダイニングテーブルをうまく使えば、必ずしもワークスペースを別につくる必要はないかもしれませんが、大人も家での生活を楽しむことは、子供たちにとっても大切なことではないでしょうか