r-06-06 部屋別のリフォーム|子供部屋

どこでも子供用の部屋を設けるようになったのは、30~40年前くらいからでしょうか。これは、ハウスメーカーが現れる時期と重なり、いかに現在の家づくりに、子供部屋という存在が大きいかを物語っています。
しかし、ハウスメーカー台頭以前の日本家屋には、子供専用の部屋という考えはなく、築50年なんていう家には、そんなスペースはありません。では、無いから昔のままの間取りでとというと、昔に比べて物が多くなっていることも合わせて、人と物の居場所が混乱したまま、物置の中で生活しているような、そんな家が多いと思います。

人と物を何とかしたいと、子供部屋からリフォームを思いつくのも、キッチンに劣らず多いのですが、キッチンを入れ替えればきれいになるとは違い、時には躯体から改造する必要もあったりするので、子供部屋からリフォームを考えるのであれば、仕上げ工事主体の内装業者ではなく、建築全体を統括できる業者か設計者が必要になりますので、どこの誰に頼むのかも、重要な選択肢になってきます。

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スペースを確保する
この写真は築40年の日本家屋の6畳の和室です。
ここを子供部屋、それも2人で使おうとすれば、子供が小さき時にはいいでしょうが、中学生や高校生になってきたら、それも性別が違ったらもう一部屋のまま使うのは無理でしょう。
このようなケースの時には、一旦思いきって部屋を広くし、そこを必要に応じて仕切ることをお勧めします。仕切りは、後でも取り外せるよう簡単なもので、家具(本棚)などで間仕切るのもありです。

もちろん部屋を大きくするのは簡単ではありませんし、お金もかかります。それなりの知識と技術を持った人に頼まなくてはいけませんので、躊躇しがちですが、根本的なスペースを確保しない限り成り立たないケースもありますので、そのようなときには思い切りも必要です。

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大きな部屋を間仕切る
子供が一人ではなくて、ある程度のスペースを確保したら、固定しない間仕切りをつくることが多くなってきました。

左の写真は、あらかじめ子供部屋として大きくつくられていた部屋を本棚で間仕切ったものです(左が仕切る前、右が仕切った後)。本棚は独立させてつくったものを背中合わせに置き、部分的に簡単な壁(すぐ壊せる)をつくっています。本棚を単独でつくったのは、また一部屋にしたい時に動かすことができるようにです。

既製品の棚等をうまく使うのも手ですが、寸法的に合うものがない時や、例えば本棚に机を入れ込んだり、クローゼットを入れ込んだりしたい時には、家具屋さんや大工さんにつくってもらったほうがいいでしょう。
上手く計画すれば、そんなに高いものにはなりませんし、限りある空間を上手く使うには、良い方法かと思います。

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ロフトをつくる
子供部屋はあるけどもう少しスペースがほしいときには、ロフトをつくることも考えられます。
ただし、これができるのは2階などの最上階で、主に木造です。屋根裏を利用しますので、屋根下でなくてはできませんし、コンクリート造や鉄骨造の場合は躯体を簡単にいじれないこともあり、難しいかもしれません。

夏は暑いかもしれませんが、寝床をつくったり、ちょっとした秘密基地になります。大きくなったら物置として使えばいいので、けっして無駄になるスペースではありません。ただ、よく使われるロフトへの梯子ですが、頻繁に使うのであれば、あるていどしっかりした階段をつくってしまったほうがいいでしょう。使いやすいから使える、というのが基本ですから。

最近は必ずしもそうではありませんが、子供達はいつかは家から出ていきます。
自分たちの家族をつくって、また帰ってきて2世帯住居にというケースもあるかもしれませんが、現在では少数派です。ですから、子供部屋というのは一時的なものと考え、将来他の使い方ができるように配置していおくのも良いかもしれません。
「君たち、ここにスペースをつくるから、この家にいる間はここを使って、大人になったら独立しなさ」という具合に。 
家の基本は、ご夫婦が快適にすごせる間取り(大きさ)ではないでしょうか。子供たちが巣立って、開かずの間ばかり残ってもしかたないですから。