r-06-03 部屋別のリフォーム|ダイニング

Tm-03一般的なプランのダイニングは、キッチンとリビングスペースの中間にあり、その主な役割は「食事をとるところ」なので、どちらかというとキッチン側という認識て配置されています。最近の間取りでは、ダイニングとキッチンを切り離して考えることは少なくなったので、まずはキッチンとの距離感をどうつくりたいか、から考えます。

キッチンを同じスペースと認識できるように、カウンター等で仕切りながらつなげたり、キッチンをあまり見せたくなければ、同線を考えながらも壁や食器棚などで仕切ったり。どうしてもキッチンは乱雑になりやすい場所なので、特に足元などはダイニングから見えないほうが落ち着くかもしれません。

キッチンが見えてても気にならないし、使い勝手からキッチンとダイニングを仕切らずに一部屋で、というものあります。
ダイニングテーブルを調理台として兼用したり、大勢で調理できたり、また食べながらでも調理できるメリットがありますが、ダイニングがリビングとつながっている場合、リビングまでがキッチンの延長となってしまい、少々乱雑になってしまうかもしれませんが。

そしてもう一つ、リビングとの関係です。
リビングとダイニングが持っている機能は、一昔前の茶の間、
狭いながらも食事を取りながら、家族が集まって寛ぐところでした。しかし、狭いからと、単純に二つの部屋に分けたらいいかというと、そう簡単でもありません。そもそも日本人の生活習慣から自然(必然)と生まれたものではないため、どちらも未だにうまく使えてないように感じます。
原因は、それぞれの役割を明快にしたプランになっていないことでは…。

役割を分けると、ダイニングでは食事をとり、リビングでは寛ぐです。
ダイニングを、気持ちよく使えるようにするには、リビングの寛ぐという機能を、心地よくつくれるかです。それぞれの家によって、ダイニングとつながる距離感は違うかもしれませんが、寛ぐソファーや心地よいクッションなど、居心地の良いリビングがあれば、ダイニングも乱雑にならず、使い易くすることができると思います。

ただし、リビングスペースがあまりとれない間取りであれば、ダイニングテーブルを大きくし、そこを団欒の中心とするのも手です。
食事のためだけでなく、キッチンの補助的な調理台として、子供達の勉強スペースや、洗濯物をたたむときにも使えたり…etc。

誰にでも当てはまる良い案はありませんから、自分たちの生活から発想してオリジナルをつくっていくしかないのですが、コツとしては、自分たちの茶の間感覚を基準にすること、そして、キッチンとリビングと合わせて考えることです。