r-06-04 部屋別のリフォーム|キッチン

最近の住宅では、昔の台所のようにキッチンが独立している間取りは少なく、ダイニングスペースと合わせて考えられるのが一般的です。そこで、ダイニングとの関わりがポイントになってきますが、それについてはダイニングのページに書きましたので、ここでは調理スペースに焦点を絞ります。

リフォームしたいところの上位に上がるのがこのキッチンです。
雑誌やCMなどでも、いろいろなメーカーのシステムキッチンを目にします。現在使っている流し台と簡単に比較することができ、また、同じようなレイアウトを選べば、工事も短期間で済むことなどから、売る側と買う側双方にとって手軽な、リフォームの中心的存在になっています。

キッチンのつくりかたとしては2通りあり、主流になっているのはシステムキッチンと呼ばれる既製品を入れる方法。そしてもう一つは、寸法や材料を好みで選ぶ、家具屋さん、もしくは大工さんにつくってもらう方法があります。

既製品のキッチン

W-08キッチンといえば、キッチンメーカーがつくっている既製品としてのシステムキッチンが主流になっていて、扉のバリエーションも多く、また新しい機能や機器なども魅力的です。

既製品を選ぶということは、カタログや展示してあるものを見られるので分かりやすいのですが、メーカーに用意されていないものは選びようがありません。とくにリフォームなどでキッチンの配置に余裕がないときには、無駄なスペースを残したまま一回り小さいサイズしか設置できないケースや、欲しい機器が取り付かないなんてこともあります。
左にある写真は新築のキッチンですが、基本になる流し台部分は既製品を使い、奥にある冷蔵庫用収納と吊り戸棚は、既製品だとちょうどいい寸法のものがなかったため、家具屋さんにつくってもらいました。
このように、基本的な部分は既製品を使い、無駄なスペースが出たり、メーカーで用意されていない物に対しては造作家具で対応するという折衷案がお勧めです。

求めている寸法や機能が満足するのであれば、既製品でもまったく問題ありませんが、要らないものまでパッケージされていることもあるので、本当に必要なものなのかどうかを検討しながら見比べてください

造作キッチン
Tm-09左にある写真も新築のキッチンですが、家具工事としてつくった例です。

ここではキッチンがダイニングスペースの中にあるプランになっており、いかにもキッチンという顔をした既製品を置きたくなかったので、他の家具と同じ仕様でつくりました。
使い勝手やコストと共に、どう見えるのかも、キッチンを考えるうえで、重要な選択肢ではないかと思います。

造作キッチンでは、使う材料や寸法など、全てを自由に決められるというメリットがありますが、あれもこれもと考えすぎると、かえって使いづらくなってしまうこともあるので注意してください。

これは私的な考えですが、新築でもリフォームでも、家づくりの基本は造作(オーダーメイド)と思っています。

「こういうふうにしたい」というカタチは、自分たちの日常生活から生まれるもので、決して人からの押し付けではいけないと思います。CMや雑誌の情報はたくさんありますが、まだ固まっていないイメージを具体的にするための参考程度に見ていただき、安易に出来合いの情報を当てはめないでいただきたいのです。
「こういうふうにしたい」というカタチをご自分なりにまとめて、それが既製品と造作のどちらで叶うのか、という順番で考えていただきたいのです。